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日々雑感

幸せは日々の、雫のような時のなかにある。
毎月、つれづれなるままに・・・
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パソコン考
 

         渡辺範子

インターネット、ホームページ、スクロール、ワード、エクセル、メールアドレス、ドットコムとまあ、いつのまにか私の頭の中にもカタカナ用語がしっかり鎮座ましましてきた。ウイルスは風邪引きの菌ではなくてパソコンに潜行するいやなギャングと頭が先に反応してしまう。疑問があると辞書の前にパソコンとあれほど嫌っていた私を侵食した世界に自分でも驚いている。

娘がアメリカで生活するようになってメールがあるお陰でどれほど救われたか、学校(キンダー)へ行きだした孫のための連絡事項などメールのお陰で何とか英語が通じる。発音だけならこうは行かず神経が参ったろうと思う。

スカイプ、娘婿がパソコンの上に目玉のようなものをつけるようアドバイスしてくれ、夫とあれやこれややり取りし、アメリカと河内長野を繋いでくれた。ほとんど時差を感じず時々娘や孫と画面を見ながら会話ができる。ああ落ち込んでるな、嬉しそうだな、疲れているな意気盛んだなど表情からよみとって抱いてやりたくなる。これはポーズで抱いてキスをおくるが長い距離が阻んでいるので体温は感じない。いつか人間はこれも解決してしまうかもしれない。

相手の体温体積距離をいち早く計算し抱いてしまうのだ。

とここまで考えたら恐ろしくなった。

 電子書籍、電子図書館が盛んに取りざたされている。果たして図書館もいずれなくなるかもしれないなどと。電子図書では大好きな本の匂い、紙の上の活字ページを繰る音などは感じられないからいやだなあと思う。

なのにいつの間にかパソコンになじみ始めたように画面を追っている私がいるかもしれない。

そして手でふれて感じて通い合った世界は遠い昔の話になったりして・・・・「星新一」の世界だ。とこれは次々浮かぶ妄想。

たぶん人間はそういうわけにはいかないだろうなあ。

きっと仮想現実では味わえない感覚を求めて、自然の中に出て行くだろう。風にそよがれたくなるだろう。季節を嗅ぎたくなる。土と戯れたくなる。山道を歩きたくなる。木に登りたくなる。生き物たちと語り合いたくなるだろう。

 子どもたちを見ていると 生物である人間を確信する。

春、蠢く魂をもった子どもたちは生き物と呼応する。ダンゴムシをみつけて目を見張り、土をいじり満面に笑みを浮かべる。

夏、草木と共にぐんぐん伸びる。秋、くるくる舞い落ちる木の葉と競争して山道を転げるように滑る。園庭の土山に群がった子どもたちがシャベルで山を削りだした。平らにしてしまうのだと言う。この弾む様子はどうだ、北風をものともせず女の子も男の子も夢中になって土を削る。遊具のしたでは2,3歳児がさら砂作りに夢中だ。駆け回っているのは3,4,5歳児、鬼ごっこに息を切らしている。この風景が好きだ。子どもたちにはこんな日々を保障してやりたいと切に願うのだ。仮想体験ではない豊かな自然体験、蛙を捕まえ手の平の中に感じたくすぐったさ、命を包んだ感覚、蛙の種類を図鑑だけで覚えて何万種と言えるよりも、もっと大切なことを心の底に残すだろう。

「人間は人間であることを一万年前からなんら変化させていない。あらゆる生物と共に生きあっている」と説いてくださった藤田紘一郎先生の講演(1月10日子どもの免疫力を高める生活習慣−アトピーからO-157まで-観心寺保育園にて)は参加者の目を開かせた。

 

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